「大きな仕事を任された!でも、失敗しないか不安…」
「今度のプレゼンが上手くいくか不安で眠れない。」
「休み中も仕事のことを考えてゆっくり休めない!」
こんな仕事の不安を抱えていませんか?
私も新人の頃は、休日でも漠然と仕事のことを考えてしまい、不安に押しつぶされそうになったことがありました。
でも、不安は決して悪いものではないんです。そして、仕事ができる人でも、誰もが抱く感情なんです。
とはいえ、不安が無くなれば仕事への前向きな気持ちが生まれ、ストレスを感じることも少なくなり、仕事と休日にメリハリをつけた快適な毎日を過ごせるのに…と思う人もいるでしょう。
不安はあなたが生み出した感情です。ですから、「考え方」を一つ変えるだけで解消できるようになります。
この記事では、誰でも簡単にできる、不安との上手な付き合い方を書いています。
ストレスのない日々を過ごすためにも、心のモヤモヤとした不安を解消していきましょう!
目次
そもそも「不安」は何のためにあるの?
そもそも、不安という感情は何のために人間に備わっているのでしょうか。
「この感情さえなければ落ち着いて仕事ができ、プライベートを快適に過ごせるのに。」
そう思っていた時期が私にはありました。
実は不安は、「危険を察知するアラーム(警報)」なんです。
例えば、崖へと続く暗い道があるとしましょう。この道を歩いている時、不安を感じれば警戒しながら進んで、前方に崖があることに気付くことができます。
一方、不安を感じなければ、気にすることなくどんどん前に進み、崖に気づくことなく落下してしまうかもしれません。
仕事に例えてみましょう。大事なプレゼンを任せられた時、あなたは「自分にできるだろうか」と不安を感じるでしょう。
不安を感じたあなたは、必要な情報を集め、入念に準備をし、プレゼンに臨むことができますよね。
もしここで不安を感じなければ、プレゼンまでの時間を無駄に過ごし、不十分な準備のままプレゼンに臨むことになるかもしれません。
このように、不安は「危険なことが起きるよ」と教えてくれる役割を果たすのです。
こう考えると、不安はなくてはならない、大切な感情だと思えてきませんか?
不安を感じることのメリット
不安を感じることのメリットは大きく2点あります。
- 危険を教えてくれる
- 自分のパフォーマンスを高めてくれる
では、具体的に見ていきましょう。
危険を教えてくれる
1点目のメリットは、先ほど述べたとおり危険を察知するアラーム(警報)として「あなたによくないことが起きるよ」ということを教えてくれるということです。
仕事においては、不安という感情が「よくないことがあるから、入念な準備をした方が良いよ」ということをあなたに教えてくれるという訳です。
少し話は変わりますが、不安を感じた時、手や足の裏に汗をかき、顔が真っ青になったりした経験はありませんか?
実はこれも人間に備わった危険を察知する本能の一つで、生きるために大きなメリットがあるんですよ。
汗を書くのは武器をしっかり持って、戦うために大地をしっかり踏みしめられるようにするためです。そして、顔が真っ青になるのは、血液を必要な筋肉に集めるためなんです。
狩猟がない現代の日本では、あまり役に立たないかもしれませんが、本能的に元々備わっているものなので、私達には回避することができないものです。
心のモヤモヤを解消するには、不安を拒絶するよりも不安と一緒に付き合っていくことが大切です。
自分のパフォーマンスを高めてくれる
不安からくる適度なストレスは、自分の能力を高めてくれます。
不安を感じると脳の中では「ノルアドレナリン」という物質が分泌されます。これが脳を活発化し、集中力をアップさせてくれるのです。
仕事の締め切りが近くなったら、不安を感じると同時に「やらなきゃ」という思いになり、急に仕事が進んで、設計書や資料が出来上がったという経験はありませんか?
それはこの脳内物質の作用によるものです。
不安を感じることのデメリット

ただし、大きすぎる不安は、あなたのパフォーマンスを下げてしまいます。
私にも、動機がしたり、手や足が震えたり、頭が真っ白になって混乱したり、話すことさえできなくなりその場で固まってしまった記憶があります。
このような状態になってしまうのは、よくありませんよね。
不安はあくまで「ほどほど」でなければなりません。せっかく力があるのに、本来の力を発揮できないままチャンスを失ってしまうことにもなりかねません。
大切なのは、不安をなくそうとするのではなく、不安という感情を受け入れ、そのメリットを最大限に活かすことです。
では、具体的な不安との上手付き合い方を見ていきましょう。
不安との上手な付き合い方
不安を自分の味方にするためには、考え方や行動を少しだけ変えてあげる必要があります。
次の4点を意識してみましょう。
- 不安は自分自身が生み出した虚像である
- 何に不安を感じているのか書き出す
- 「いま」できることを考える
- 不安を解消するための行動を少しずつ起こす
不安は自分自身が生み出した虚像である

不安には姿かたちがありません。周りの人もあなたの不安を推し量ることは無理ですよね。
要するに、不安はあなたが自分自身で作り出した虚像なんです。
自分自身が生み出したものに恐れを抱くなんて、馬鹿げていると思いませんか?
先ほど述べたとおり、不安には「危険を教えてくれる」「自分のパフォーマンスを高めてくれる」というメリットがあります。
もし、不安を感じ、手に汗をかき、動機がしてきたら、一度深呼吸をして、「お、危険を察知しているのか、僕の能力を高めてくれてありがとう」と言い聞かせてみましょう。
不安は悪いことではないんです。味方が出てきてくれたと思えば、ストレスの感じ方が変わりっていきますよ。
何に不安を感じているのか書き出す

言いようのない不安に駆られている時は、何に不安を感じているのか紙に書きだしてみましょう。
雑でも構いませんので、今自分が抱えている不安をとにかく書き出してみるんです。
ここで大事なのは、不安を抱えた「原因」ではなく、「何」に不安を感じているのかを書き出していくことです。
紙に書きだした内容は、これから何をしたら良いのかを示す手掛かりになります。
また、自分の記憶から不安を書きことには、頭をすっきりさせ、集中力を高める効果があるんですよ。
「いま」できることを考える

不安は「自分の将来が不安」「一週間後に控えた面接が不安」というように、「未来」に対する感情だと言われています。
ですが、誰もわからない未来のことをくよくよ考えていたって物事は進展しませんし、不安も取り除かれることはありません。しかし、それでも未来は確実にやってくるのです。
ですので、「いま」自分が未来のために何ができるのかを考えましょう。考えの手掛かりとなるのは、不安を書き出した紙です。
不安に対して「いま」なにができるのかを考え、そのことに向かって実際に行動を起こすことが大切です。
不安を解消するための行動を少しずつ起こす

「不安の解消に向かって実際に行動を起こす、って言ったって、具体的に何をしたら良いかわからない」という時には、問題を小さく切り分けていきましょう。
「自分がちょっと頑張れば達成できそう」という小さい目標を立てて、それに向かって行動を起こしていくのです。
問題を一つ一つがクリアすることができれば、成功体験や経験値を積み重ねるため自信がついていきます。
また、不安の対象が無くなっていくので、不安やストレスも少なくなっていきます。
自信がつくと、より大胆に行動できるようになっていきますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「仕事の不安やストレスを解消するための、不安との上手な付き合い方」をご紹介しました。
不安は悪いものではなく、自分に危険を察知させてくれたり、能力を高めてくれる感情です。上手に付き合うことができれば、ストレスを減らして仕事に取り組むことができるようになります。
仕事のオン・オフが上手くできず、休日に仕事のの不安を持ち込んでしまうような人でも、不安との付き合い方が上手にできれば、より心豊かな生活を送ることができるようになっていきます。
不安は自分が作り出した虚像であり、何も恐れることはありません。自分の味方であると考え、上手に付き合っていきましょう!