「完璧に仕事を終わらせなきゃいけない」そう思って仕事をしていませんか?
私も入社してから数年間はとにかく完璧を目指して仕事をしていたことがありました。
- 半端な仕事をするなんて許せない
- 周りから認められたい
- 失敗したくない
こんな風に考えていたんです。完璧主義者には、このような思いを持っている責任感が強い人や周囲の目が気になる人が多いのが特徴です。
質の高い仕事をするのはとっても重要なことです。でも、常に完璧を目指して、自分のプライベートの時間を削ってまで仕事を続けるのは辛すぎます。長く続きませんよ。一生このまま、自分の時間を作れないまま人生を過ごすつもりですか?
多くの人は、入社して退職するまで40年近くを職場で過ごします。常に完璧を目指していたら、残業により慢性的な疲労を抱え、ストレスで体調を崩してしまうことだってあるかもしれません。
仕事において、完璧を目指す必要はありません。大事なのは、外してはいけないポイントを押さえて仕事をすることです。
完璧主義を止めれば、残業やストレスを減らし、快適な生活を送ることができるようになります。
目次
完璧主義を止めれば残業とストレスが減る6つの理由
残業により疲弊してしまう

完璧主義者の仕事の目標は「仕事を最大の水準に持っていくこと」なので、時間に対する意識が甘い人が多いのが特徴です。
良いものを作るには時間がかかるので、最初から「残業してもいい」という考え方なんですよね。
「仕事の完成度」>「残業」になってしまっている訳です。
私も「残業してでもいいから、仕事をとにかく完璧に終わらせよう」と思っていた時期がありました。
半端な仕事をするのは許せなかったし、なにより同僚や上司に私の仕事ぶりを認めて欲しかったからです。
でも、この時期は、残業が続いて疲労が溜まり、通常の仕事のスピードが遅くなるため、それを補うためにまた残業しなくてはならない、といった悪循環に陥っていました。
その結果、ミスを立て続けに冒してしまい、ストレスを抱えることに…。
「このままでは身が持たない」と思った私は「外してはいけないポイントだけを外さないようにしよう」と考えを改めることで、完璧主義から脱却し、徐々に残業を減らすことできるようになりました。
仕事においては、例えば「資料を作成する場合は細部の装飾にこだわらない」「自分が気になっても周囲が気にならないことならOKとする」など、削って良いことだってあるはずです。
早く仕事を終わらせることができれば、次の企画書や資料の作成に時間を掛けることがでるようになり、仕事がどんどん進捗していきます。そうすれば、残業が減が減っていきますし、仕事のスピードを上司に評価してもらえるようになります。
自分の時間が取れるだけでなく、周りからも認めらえる人間になることができますよ!
人に頼るのが苦手で仕事を抱え込む

完璧主義の人は、人に頼るのが苦手なんです。
「人に任せるよりも、自分でやった方が精度が高い」と考えているからです。
私も「自分がやった方が早い」「精度が低くなったら自分が困るかも」という理由から、後輩に仕事を任せることができず「自分で何でもやらなきゃ」と思って仕事をしていたことがありました。
でも、そうやって人に頼らず仕事を自分一人で抱えていると、終わらせなくてはならない仕事が増え、結局、自分自信の首を絞めることになってしまいます。
また、人に任せてこなかったせいで、周りの人に仕事のやり方が伝わらず、自分しかその仕事をこなすことができない、という状況に陥ってしまいます。
思い切って「人に任せてみる」のはとても大切なことです。そうすれば、自分は他のことに時間を使えるのですから、仕事量は減り、残業も減っていきます。
最初は上手くいかないこともあるかもしれませんが、周りの人が成長していくことで、自分を取り囲む仕事全体が上手く回るようになっていきますよ。
周りの意見を聞くのが遅くて仕事をやり直す

完璧主義者は、承認欲求が強く周りの人の目を気にする人が多いのが特徴です。
ダメ出しされるのを嫌い、完璧になるまで自分の仕事を周りに見せないんです。
期限ぎりぎりになるまで周りの意見を求めないので、進めている仕事の内容や方向性が間違っていた場合、指摘や修正だらけになってしまいます。
私もシステムエンジニアで新人だった頃、大きな失敗をしたことがあります。
自分が進めていたプログラムの作成状況について、期限ぎりぎりになるまで上司に内容を報告をしなかったことがあったんです。
期限2日前に上司に報告をした時に、初めて自分が作っていたプログラムの間違いに気づき、上司と私で、夜遅くまで残業をして終わらせたことがありました。
時間を掛けて完璧を目指していたはずが、わずかな時間で仕事を終わらせなくてはいけなくなってしまい、逆に悪い結果になってしまいました。
先にたたき台を上司に見せて、仕事内容の方向性が合っているかを確認しながら進めていれば、こんなことにはならなかったはずです。
完璧な状態ではなくても、周りから意見をもらった方が効率的で、早くいいものができ上がります。
「自分の役割なのだから自分1人で完璧な物を作る!」という考えは危険ですよ。
スピードを犠牲にして信頼を失う

完璧主義の人は、完璧を求めるあまり納期ぎりぎりまで仕事をしてしまいます。
もちろん仕事の内容や成果品の質が高いことは大切なことですが、それよりも大切なのはスピードです。
完璧な企画書を作っている間に、ライバルに仕事を奪われてしまっては本末転倒です。
「周りから認められたい!」と思って完璧を目指しているのに、それによって次の仕事に取り掛かるのが遅くなり、周囲からの信頼を失っているかもしれません。
完璧を目指すより、外してはいけないポイントをきちんと押さえてスピード重視で仕事をした方が、残業が減り、周りの信頼も得ることができます。
周りの人が疲れる

私がシステムエンジニアだった頃、上司にとにかく完璧を求める人がいました。
設計書を確認してもらうと、誰も気にしないような文章の言い回しなどを指摘してきて、修正するよう指示してくるのです。
「そんなことよりもっと大事なことがあるだろ!」と思いつつ対応しましたが、細かいこだわりによって、いつも残業をして、納期ぎりぎりまで仕事をしていました。
上司も、自分の思い通りの成果物が提出されず、ストレスを抱えていたかもしれません。
でも、完璧主義者の周りの人も、細かい指示によって残業とフラストレーションが増え、同じくらい疲れるんですよ。
チームとして仕事をしているのなら、リーダーが完璧主義だとチーム全体が疲弊することになってしまいます。
理想が高いため「失敗」と感じることが多い

「完璧なものを作った!」と思っても、後から振り返るとおかしな部分があったり、周りの人に見てもらうと色々な指摘が出てきたりするものです。
完璧主義の人は、これを「失敗」と感じてしまいます。
100点満点のテストで90点をとったら失敗ですか?
普通の人なら「多少間違いがあったけどよくできた。合格!」と前向きに捉えるところ、ネガティブに考えてしまうんです。
この考え方が繰り返し行われるとストレスが溜まり、精神的に参ってしまいます。
肩の力を抜いてもっと気楽に生きよう!

ここまで書いたとおり、完璧を求めたって良いことの方が少ないんです。
そうであれば、もっと力を抜いて仕事をした方が良いと思いませんか?
完璧主義を止めることで、仕事のスピードが上がり、残業やストレスを減らすことができます。
それに、たとえ失敗したっていいんです。
次、同じ失敗をしないように、しっかりと覚えればそれでOKです。
人間誰しも失敗しますし、その失敗を周りの人はいちいち覚えてません!
周りを気にするのはもう止めて、もっと肩の力を抜いて気楽に生きてみましょう。
まとめ
今回は、完璧主義を止めれば残業とストレスが減る理由をまとめてみました。
- 残業により疲弊してしまう
- 人に頼るのが苦手で仕事を抱え込む
- 周りの意見を聞くのが遅くて仕事をやり直す
- スピードを犠牲にし信頼を失う
- 周りの人が疲れる
- 理想が高いため「失敗」と感じる
完璧を求めるあまり、残業を増やしたり、ストレスを溜めて自分の首を絞めてしまうことはもう止めましょう。
少し考え方を変えて、もっと肩の力を抜いて仕事してみましょう。
今よりもずっと楽な気持ちになることができますよ。