転職

転職前に知っておくべきシステムエンジニア(SE)から地方公務員に転職するデメリット6選

「残業に耐えられない」
「疲労とストレスで身体も心もボロボロ。給料が安定していて定時に帰れる公務員に転職したい!」
そう考えたことはありませんか?

システムエンジニアから公務員に転職したいと考える人は大勢います。

ストレスが溜まり、残業が絶えない辛い職場環境から、定時に帰れて給料が安定している公務員になりたいという気持ち、よくわかります。

私がシステムエンジニアだった頃も、同僚の数人が「公務員になりたい」とボヤいていたのを耳にしたことがあります。実際に公務員に転職した人もいましたし、私自身もシステムエンジニアから市町村の役所で働く地方公務員に転職した経験があります。

でも、実際に地方公務員になってみると「当初のイメージと全然違う!」と感じたところがたくさんありました。

システムエンジニアから地方公務員に転職すると、安定した給料と時間的余裕を得ることができますが、その代わりデメリットも発生します。

せっかく試験勉強をして公務員になっても、思い描いていた生活を送れないのは嫌ですよね?

ここでは、私の経験を基にシステムエンジニアから地方公務員に転職するデメリットを紹介しています。

地方公務員になるには、多くの時間を試験勉強に費やさなくてはいけません。あなたが地方公務員への転職を希望しているのなら、その時間を無駄にしないためにも、本文を読んで現実とイメージのギャップを小さくしていきましょう。

そして、地方公務員に転職することが本当にあなたの為になるのか、今一度考えてみてください。

SEが地方公務員に転職するデメリット

定期的な異動でやりたくない仕事を担当する可能性がある

地方公務員になって一番のデメリットだと感じるのが、異動によってやりたくもない仕事を担当する可能性があることです。

公務員は税務、住民窓口、子育て、国民健康保険、高齢者医療、企画調整、防災、情報、広報、交通安全、観光・・・というように、仕事内容が多岐に渡ります。

それぞれが異なる業務内容であり、人事異動があるとまるで転職したかのように一から業務を覚えなければなりません。そして、人事異動は基本的には本人の希望は反映されません。

2年~4年程度で人事課や上層部の一声により、行きたくないも部署に配属される可能性があるんです。

例えば、あなたはシステムエンジニアとして培った技術を地元の為に役立たせたいと思い、役所に転職したとしましょう。

おそらく採用する自治体は、情報技術を買って、初めは情報管理部門に配属させるでしょう。そこでは、これまでの経験や知識を思う存分発揮することができます。

ところが、数年経つと違う部署に配属されます。例えば税務部署に配属され、税に関する計算をもくもくとこなしたり、税金滞納者の家に行き財産を差し押さえする仕事の担当になるかもしれません。

身に着けた技術が全く役立たない部署に配属され「こんな仕事をしたい訳ではなかった」と思うこともあるかもしれません。

地方公務員は業務内容がたくさんあり、その中で自分がやりたくないも内容の仕事をやらなくてはならない可能性が出てきてしまいます。

残業ゼロではない

公務員は、残業はゼロではありません。

私はシステムエンジニアの頃は月平均30時間ほど残業し、忙しい時には月100時間を超える残業をしていました。私よりもっと残業をしている人もいるでしょう。

そこから比べると、公務員になって残業は減っていますが、議員選挙や首長選挙などがあれは、深夜まで残業することもあります。

「公務員になったから残業もないし、楽できる」などと甘く見てはいけません。

公務員が楽なのは昔の話。現在は、限られた予算の中でギリギリまで職員を削られ、少ない職員で業務をこなしている市町村がほとんどです。

作業を効率化しなければ、残業は無くなりませんので注意しましょう。

残業代が出ないことがある

もちろん公務員でも残業代は出ます。

しかし、残業代は決められた予算の範囲内から支給されるものであり、年度内に予算が無くなってしまった場合は、残業代を捻出できなくなります。

本来であれば、議会の承認を得て、予算を増やすこともできるのですが、残業代を増やすことを良しとしない傾向があります。

残業代は国民の税収により成り立っていて「職員の残業手当を増やすくらいなら住民サービスに力を入れろ!」という世間の声が一般的だからです。

要は、残業代のために予算を増やすというのはイメージが悪いということですね。

このため「年度末は残業が出ない」「22時以降はサービス残業」など、自治体によって暗黙のルールができていることがあります。

転職により残業は減っても、サービス残業で手当てをもらえないことによるストレスが溜まってしまうかもしれません。

プライベートでも気を抜けない

地方公務員は外出するときでも、服装や言動に気を付けなければいけません。

こちらが知らなくても、住民は役所内で職員の顔を見て覚えているからです。

道端で歩きたばこをしたり、居酒屋で羽目を外して大声で騒いでいた場合、翌日に役所に苦情の電話が入ることもあります。

地方公務員は常に住民に見られているということを意識しなければなりません。

技術が身に付かない

システムエンジニアが身に着けたプログラミング技術や業務知識は、一生自分の武器となります。

システム開発の経験や、身に着けた技術・知識は、転職する場合でも大きなアピールポイントとなりますよね。

身に着けた技術にさらに磨きをかけて、自分を高めることができるのがシステムエンジニアの魅力だと思うんです。

では、地方公務員はどうでしょうか。

地方公務員は部署にも寄りますが、多くの仕事は与えられた仕事を「こなしていく」というイメージです。

例えば、税務課だと5月は税金の賦課、年末は確定申告の支援など、1年の仕事内容は大体決まっているので、毎年決まった時期に同じようなことを繰り返していく感じです。

もちろん、仕事をする上で一定程度の業務知識やパソコンの能力は必要になりますが、広く浅く求められるので、ごく一般的なものしか身に付けられません。

しかも、先に述べたとおり、ようやく仕事の仕方がわかり、知識が身に着いてきたかなという時に他の部署に異動になるため、蓄積した能力を活かす機会が奪われてしまいます。

自分に知識や技術を身に着けて、それを武器に仕事したいと考えているのなら地方公務員は合わないでしょう。

人手が圧倒的に足りない部署がある

地方公務員って「定時に帰っていて仕事が楽そうだ」というイメージがありませんか?

部署によってはルーティンが多く、楽な仕事が多い部署もありますが、企画課や予算編成を行う財政課は残業が多く、忙しい傾向にあります。

特に、市町村の役所の場合、人件費の予算をギリギリまで削っているので、そもそも人手が全然足りなくて忙しいという部署もあります。

私が見た中で最もキツイと感じた部署は、防災・情報管理・統計・広報と4つ以上の業務をたった2人で行っている部署でした。

それぞれの業務知識を身に付けつつ、並行して各業務を進めていかなくてはならないので、かなり大変そうでした。

人口が少ない市町村ほど、少人数で複数の業務を担当しなければならないことが多い傾向にあります。

さらに、公務員は仕事ができない人ほど楽な部署に回され、仕事ができる人ほど忙しい部署に回されるので、このような人員配置に憤りを感じるのであれば、地方公務員は向かないかもしれません。

それでも公務員になりたいなら

これまで述べたデメリットを見ても、地方公務員になりたいというのなら、目標に向かって頑張ってみましょう!

公務員になることのデメリットはありますが、会社の利益ではなく税収が給料になることによって安定した給料を得られたり、社会的信用が高くなりローンが借りやすくなるなど、メリットもたくさん存在します。

私はシステムエンジニアとして激務をこなす一方で、独学で試験勉強をして、地方公務員に転職することができました。

地方公務員になるには、とにかく過去問を解いて解いて解きまくること!

試験科目は多いですが、コツコツと勉強を継続し続けることが大切です。

公務員のデメリットを知って転職を躊躇したなら

もし公務員のデメリットを知って転職を躊躇したのなら、IT業界で他企業への転職を検討してみましょう。

システムエンジニアになって働き始めた頃を思い出してみてください。

苦労してプログラミングを行い、自分の担当したプログラムがシステムの一部として稼働した時、達成感や喜びがありましたよね。

もし、「残業に耐えられない」「今の職場環境で仕事をしたくない」と考えているのなら、転職により人間関係や仕事内容をリセットし、もう一度やり直してみましょう。

自分に合った企業に転職することで、充実した社会人生活を送れるようになります!

まとめ

いかがでしたか?

今回は、私の経験を基にシステムエンジニアから地方公務員に転職するデメリットを紹介しました。

  • 定期的な異動でやりたくない仕事を担当する可能性がある
  • 残業ゼロではない
  • 残業代が出ないことがある
  • プライベートでも気を抜けない
  • 技術が身に付かない
  • 人手が圧倒的に足りない部署がある

公務員は給料が安定していて、一般的にシステムエンジニアよりは残業が少ない業種ですが、決して楽な仕事ではありません。

でも、街作り深くに携われるのは地方公務員だけ。それが最大の魅力でもあります。

デメリットを知っても地方公務員になりたいというのなら、覚悟を持って試験勉強に取り組んでいきましょう!