このような疑問にお答えします。
先日、以下のツイートを目にしました。
文章力は、実は遺伝的な要素が大きい分野だと言われている。
悲しいけど、文才がない人は努力するだけ無駄かもしれない。 pic.twitter.com/eGa3PwhedX
— あべゆき@女性個人事業主 (@marucelo725) April 21, 2019
私が気になったのは、文章力の遺伝よりも、画像の中の赤線の部分。

ハゲ 関連性 明らかに遺伝する。いくつかの遺伝子が作用して発言すると考えられており、規則的に現れる傾向がある。
上記の画像で遺伝の関連性が★5となっているのは、50項目中5つのみ。
悲しいかな、確かにハゲは遺伝してしまうのですが、それには科学的な理由があります。
この記事ではAGAと遺伝の関係性、AGAを発症してもハゲる運命を避ける改善方法を記載しています。
兄弟、親、親せきに薄毛がいっぱいいるあなたでも、ハゲる運命は変えられます。是非参考にしてみてください。
目次
遺伝でAGAが発症するメカニズム
先ほどの記事のとおり、AGAの原因には遺伝が大きく関係しています。
まずは遺伝でAGAが発症するメカニズムを説明します。
AGAが発症するメカニズム

- テストステロンが5αリダクターゼⅡ型と結合してジヒドロテストステロンに変換される
- ジヒドロテストステロンがアンドロゲン受容体と結合する
- 結合した因子が細胞の自然死を促すシグナルを発信して薄毛が進行する
簡単にまとめると上記の図のようにまとめることができます。
そして、AGAが発症するメカニズムのうち、遺伝が大きく関係している過程が2箇所あるのです。
それが「5αリダクターゼⅡ型の分泌量」と「アンドロゲン受容体の量」です。
【遺伝その1】5αリダクターゼⅡ型の分泌量

5αリダクターゼⅡ型の分泌量は遺伝で決まります。
上記の図のとおり、5αリダクターゼⅡ型の分泌量が多いと、ジヒドロテストステロンが生成されやすくなります。
ジヒドロテストステロンは後の過程で、アンドロゲン受容体と結合して毛母細胞の自然死を促すシグナルを発信するので、ジヒドロテストステロンを生成する5αリダクターゼⅡ型の数が少ないほどAGAが発症する確率は低くなるという訳ですね。
5αリダクターゼⅡ型の分泌量に関係する遺伝子は、父親、母親どちらか一方でもその遺伝子を持っていれば、子供に遺伝されてしまいます。
と思ってしまうかもしれませんが、安心してください。
AGA治療でジヒドロテストステロンの生成を抑制することができますので、薄毛は回避することができます。
【遺伝その2】アンドロゲン受容体の量

アンドロゲン受容体の数も遺伝で決まります。
ジヒドロテストステロンはアンドロゲン受容体と結合することで、薄毛になるシグナルを発信します。
このため、結合の受け皿となるアンドロゲン受容体が多くなればなるほど、薄毛になりにやすい体質ということになってしまうのです。
アンドロゲン受容体の量に関係する遺伝子は、X染色体という染色体上に存在することがわかっています。

X染色体は、男性の場合必ず母親から受け継ぎます。
このため、アンドロゲン受容体の量を決定する遺伝子は、母親から遺伝します。
これは、アンドロゲン受容体の量を決定する遺伝子は、母親から遺伝するということから言われているんですよ。
あながち間違っていませんね。
遺伝子検査でAGAになりやすいか確認

AGAクリニックなどで行っている遺伝子検査では、アンドロゲン受容体の量を決定する遺伝子を調べ、AGAになりやすいかどうかを検査することができます。
検査結果はAGA治療をどう進めていくか、治療効果はどうなのかといった予測にも活用されます。
また、自分が将来AGAになる確率が高いかどうか事前に知ることで、将来のために治療費を貯めるなどの対策を打つことができますよね。
遺伝子検査の相場は2万円程度となっており、決して安い費用ではありません。
お財布と相談して検査を受けるかどうか決めましょう。
楽天などで売られている遺伝子検査キットを使えば、安価に購入することもできますよ。
遺伝子検査でAGAになりやすい体質だとわかったら

遺伝子検査でAGAになりやすい体質であるという結果が出たからと言って、
とショックを受けてもどうしようもありません。
遺伝子結果は何回受けても結果は変わりませんが、ハゲる運命はAGA治療を受けることによって変えることができます。
遺伝子検査でAGAになりやすい体質だとわかったら、次のような対策を取りましょう。
AGA治療を受けよう
投薬によるAGA治療を受けることでAGAを改善できます。
一般的には以下の治療薬が使われており、それぞれ、「AGAを抑制する」「発毛を促進する」といった効果があります。
AGAの原因となる悪玉男性ホルモン(DHT)の生成を抑制し、薄毛の進行を抑える ミノキシジル内服薬の効果
血管を拡張することにより血行を改善し、発毛を促進する。
ミノキシジルが血流にのって頭皮の細胞に届くため、外用薬よりも発毛効果が高いと言われている。 ミノキシジル外用薬の効果
血管を拡張することにより血行を改善し、発毛を促進する。
ミノキシジル内服薬よりも成分の浸透率は低く、効果を実感するのに時間がかかる。
ところが、AGA治療には高いお金がかかります。さらに効果が出るまでおおよそ半年以上の治療を続けなければなりません。
具体的には、上記で紹介している「プロペシア」や「ミノキシジル」の費用は以下のとおりです。
【AGA治療薬の相場(月)】
プロペシア | 5,000円~7,000円 |
---|---|
ミノキシジル(内服薬) | 8,000円~10,000円 |
ミノキシジル(外用薬) | 7,000円~13,000円 |
上記の薬の組み合わせで治療費が決まるので、一月1万円~3万円の治療費がかかります。
他にも直接頭皮に有効成分を注入するメソセラピー療法や、自毛植毛などの治療を行うと、費用は何倍にも膨れ上がります。
AGA治療は自由診療なので保険も効きません。
ハゲは社会的な不安を大きくし、コミュニケーション能力を下げてしまうので、あなたに対する周りの評価が下落し、最終的には人生の幸福度が下がってしまうと言われています。
ハゲによって狂わされてしまう人生は送りたくないですよね。
なので、自分がAGAになる可能性が高い場合には、将来に向けてAGA治療費の貯金を始めましょう。
AGA治療薬には副作用が確認されています。気になる方は、こちらの記事をどうぞ。

生活習慣を見直して薄毛対策をしよう
生活習慣の乱れも薄毛の原因になることがわかっています。
具体的には以下の生活習慣を見直してみましょう。
- ストレスを溜めないこと
- 栄養バランスに気を付けた食生活を送ること
- 喫煙を止めること
- 適度に運動すること
- 睡眠不足にならないこと
AGAにならないための生活習慣と言っても、上記のとおり特別なことをするわけではありません。
健康に気を付けるための当たり前の項目です。
できていないことがある場合は、一つずつ習慣を見直していきましょう。

まとめ
- 5αリダクターゼⅡ型の分泌量は遺伝する
- アンドロゲン受容体の量は遺伝する
AGAと遺伝には大きな関係があります。
1つ目は5αリダクターゼⅡ型の分泌量が遺伝するということ。
テストステロンという男性ホルモンは、5αリダクターゼⅡ型によって悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」に変換されてしまいます。
ジヒドロテストステロンは最終的に毛母細胞に自然死を促すシグナルを発信するので、5αリダクターゼⅡ型が多い人はAGAになる可能性が高くなります。
2つ目はアンドロゲン受容体の量が遺伝するといういこと。
ジヒドロテストステロンはアンドロゲン受容体と結合して効果を発揮するので、アンドロゲン受容体が多い人はAGAになる可能性が高くなります。
でも、遺伝だからハゲる運命は変えられないと悲観的になる必要はありません。
なぜなら、現代はAGA治療によって薄毛を改善できる時代だからです。
AGA治療薬によるAGAの改善は科学的に証明されていますので、遺伝だからといってあきらめないようにしましょう。
私も運命に逆らってAGAを改善した一人です。
私の薄毛を改善した体験談は以下に記載していますので是非ご覧ください。
