AGA治療を始めたときに一番最初に不安になるのが初期脱毛。
AGA治療をしているのに髪の毛がどんどん抜けていき、この状況がいつまで続くのかという恐怖と、本当に髪が生えてくるのかという不安から、疑心暗鬼に襲われてしまうこともしばしば。
この記事では、初期脱毛が怖くてたまらない、いつまで続くのか不安でたまらない、という人のために、私の体験を交えつつ、初期脱毛が終わらない原因と対策、一般的な初期脱毛の発症期間などについて説明していきます。
私はプロペシアとミノキシジル外用薬によりAGA治療をしましたが、実際に初期脱毛を体験し、大量の抜け毛を経験しました。
初期脱毛の不安は痛いほどわかります。是非参考にしてみてください。
【AGA】初期脱毛って何?

初期脱毛が終わらない。その原因と対策を知る前に、初期脱毛について誤解がないように、初期脱毛が一体何なのか説明していきましょう。
初期脱毛とは、AGAが改善され始める時に起こる脱毛のことです。
フィナステリドやミノキシジルといったAGA治療で使われている薬を飲むと、一時的に細くて弱々しい毛が大量に抜けてしまう場合があります。
でも、初期脱毛は悪いことではないんですよ。
なぜなら、初期脱毛は、AGAの治療効果が表れ始めた証拠だから。
初期脱毛が起こる理由には、AGAが発症する原因が深く関わってきます。
AGAが発症して薄毛になってしまう主な原因は、簡単に言うとヘアサイクルの乱れにあります。
ヘアサイクルとは
髪が抜け落ちて新しい毛が生え、成長してまた脱毛するまでの周期のこと。「成長期」「退行期」「休止期」の3つのステージに分かれている。

AGAになっていない人のへアサイクルは、それぞれ以下のとおりです。
- 成長期:2~5年
- 退行期:2~3週間
- 休止期:2~3か月
ところが、AGAになると成長期が極端に短くなります。
- 成長期:2~5年 → 数か月~1年
- 退行期:2~3週間 → 2~3週間
- 休止期:2~3か月 → 2~3か月
髪の毛が十分に成長しないまま退行期と休止期を迎えるため、細くて短い毛が増えていき、結果として薄毛が進行してしまうのです。
AGA治療によってヘアサイクルが元に戻りつつあるとき、つまり、健康的な髪の毛が生えてくるとき、細くて短い毛を押し出すように生えるので、大量に毛が抜けます。
通常、人は1日に100本前後の自然脱毛があると言われていますが、初期脱毛中は200本~300本の抜け毛が出ると言われています。
私も初期脱毛を経験しましたが、200本~300本は平気で抜けました。
少し汚いですが、初期脱毛中の洗面台に溜まった私の抜け毛がこちら。

少し頭を触ったり、頭を振っただけでパラパラと抜けていきます。
でも、この抜け毛は初期脱毛は、AGAの治療効果が表れ始めた証拠。
繰り返しますが、初期脱毛は悪いことではなく、むしろポジティブに捉えられる現象なんです。
初期脱毛が始まるのは治療開始後どれくらい経ってから?

多くの場合、初期脱毛は治療開始後おおむね1か月以内に始まると言われています。
ただし、全く初期脱毛がないと言う人もいます。
また、AGA治療では一般的にフィナステリドとミノキシジルが処方されますが、人によってはこの薬の種類で初期脱毛が出たり出なかったり、という場合があるようです。
例えば、フィナステリドを服用して初期脱毛があったという人もいれば、なかったという人もいます。
また、ミノキシジルを使用して初期脱毛があったという人もいれば、その逆も然りです。
「確実にこの量の髪の毛が抜けて、この期間で終了します」ということは言えません。
なので目安として、初期脱毛は1か月以内に起きる可能性があると捉えておいて良いでしょう。
なお、私の場合はフィナステリドを服用しても初期脱毛は起こりませんでした。でも、ミノキシジル外用薬を使用してから3週間ほど経った頃、初期脱毛が始まりました。
私の初期脱毛の様子はこちらの記事で詳しく書いています。

初期脱毛はどのくらいの期間続くの?

初期脱毛は、数週間~2か月ほど続くと言われています。
ただし、これも個人差があり、1週間で終わる人もいれば3か月ほど続く人もいるようです。
なので、結論としては「個人差があるので初期脱毛の期間は治療を始めてみなければ確かなことは言えない」のですが、目安としては、初期脱毛が起こる期間は数週間~2か月であると捉えておいて良いでしょう。
なお、私の場合は、AGA治療薬を飲み始めた当初は徐々に細くて短い抜け毛が目立つようになり、その後約3週間もの間、抜け毛が爆増しました。
初期脱毛中は「本当に毛が生えるのか」「このまま抜け続けてバーコードハゲになるのではないか」という不安もありましたが、
「AGAが進めばどうせいつかは抜けてしまう髪の毛だ」と開き直り治療を続けた結果、3週間後には抜け毛が収まり、その後ぴたっと抜け毛が無くなりました。
初期脱毛は不安で怖いですが、AGA治療を途中でやめてしまうと、ただ抜け毛が増えたという最悪の状況になってしまいます。
なので、初期脱毛が起きてもいずれ止まることを信じて、2か月以上は治療をするようにしましょう。
初期脱毛が終わらない原因と対策

初期脱毛が終わる気配が無いと言う場合は、以下の原因が考えられます。
- AGAではなく他の疾患があった
- ストレスの蓄積や生活習慣が悪化により脱毛を引き起こしている
- 季節柄、抜け毛が増えている時期であった
AGAではなく、例えば脂漏性脱毛症などの疾患であった場合、AGA治療をしても効果はありません。
初期脱毛と思っていた脱毛が、他の疾患が原因であったという可能性は十分考えられます。
また、ストレスを極度に溜めていたり、生活習慣が悪化して脱毛を引き起こしている場合もあります。
ストレスや生活習慣の悪化に思い当たることがある場合は、自分の生活習慣を見直してみましょう。
見直すべき生活習慣については、以下の記事で詳しく紹介していますのでご覧ください。

季節によって抜け毛の本数が増える場合もあります。
例えば、秋は抜け毛が増えると言われています。
なぜなら、夏に浴びた紫外線のダメージやエアコンの当たりすぎによって頭皮が乾燥し、皮脂が過剰に分泌されやすくなるからです。
また、夏は猛暑による発汗で細菌が増殖し、頭皮環境が悪化する場合もあります。
このように、頭皮環境の悪化やダメージの蓄積によって、秋は抜け毛が増えるのです。
以上の理由から、2か月以上経っても初期脱毛がなかなか終わらないということは十分考えられます。
ただし、3か月以上経っても初期脱毛が終わらない場合は、何かしらの異常が発生している可能性があります。
正直言うと、自分だけの判断で頭皮に何が起きているのか判断することは不可能です。
なので、3か月以上経っても初期脱毛が終わらない場合には、病院に行って医師に相談してみましょう。
本当に初期脱毛が原因で抜け毛が発生しているのか、それとも他の原因があって抜け毛が発生しているのか、適切なアドバイスをしてくれるはずです。
AGA治療薬をAGAクリニックから処方してもらっている場合は、かかりつけのAGAクリニックに相談したらOKです。
なお、個人輸入でネットでAGA治療薬を購入している場合は、今すぐ服用を止めた方がよいでしょう。
なぜなら、ネット通販ではその薬の製造元が特定できず、偽物を掴まされている可能性があるから。
個人輸入は容易に薬を入手できる分、全て自己責任になってしまうというリスクがあります。
初期脱毛が終わらない場合は、自分の健康を守るためにも、AGAクリニックなどの医師に相談してみましょう。
ちなみに、AGAクリニックでは、インターネットやスマホを使ったオンライン診療を受け付けていて、実際に病院に通わなくても良いクリニックがあります。
無料でカウンセリング行っているAGAクリニックもありますので、検討して見ると良いでしょう。

初期脱毛が終わらない。原因と対策まとめ
- AGAではなく他の疾患であった
- ストレスの蓄積や生活習慣が悪化により脱毛を引き起こしている
- 季節柄抜け毛が増えている時期であった
大前提として、初期脱毛には個人差があるため「確実にこの量の髪の毛が抜けて、この期間で終了します」という確かなことは言えません。
そもそも、初期脱毛が全く起こらないという人もいますしね。
初期脱毛の目安としては「AGA治療薬の服用を始めてから1か月以内に起こる可能性があり、数週間~2か月ほど続く」ということになりそうです。
もし、3か月以上経っても初期脱毛が終わらない場合は、ストレスが蓄積していないか、または生活習慣に乱れがないか見直してみましょう。
それでも初期脱毛が続く場合、個人で原因を特定することは不可能だと思います。
もしかしたら、敏感になりすぎて抜け毛を気になりすぎてしまっているだけかもしれませんし、別の疾患の可能性もあります。
第三者にしっかり見てもらうことが重要です。